自分の貢献を過大評価する自己中心性バイアスを直すシンプルな考え方

  • 2021年2月18日
  • 2021年2月23日
  • 心理学
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「成功は自分のおかげ!」??

この言葉、あなたの近くでよく聞こえて来ませんか?

それともご自身が言ってますか?

「成功は自分のおかげ、失敗は相手のせい」
「自分はいつも損ばかり」

でも、こんなこと言う人はちょっと嫌ですよね。

私たち誰もがそう考えてしまいます。
なぜならば、自分のしている事の方が身近に感じ一番
目に入るからです。

この精神状態を「自己中心性バイアス」といいます。
悪気も害意もないけど、

今回は、人生を損させてしまうこの作用を抑える工夫をお伝えします!

1.人は誰しも自分の貢献を過大評価する傾向がある

1979年、カナダ ウォーターロー大学の
マイケル・ロスらの研究チームは
有名な実験を行いました。

実験1

37組の夫婦(うち20組は子どもがいる)に
こんなアンケートを出します。

そこには、よくある夫婦の決め事・
揉め事が20個書かれていました。
皿洗いから始まり、家事の分担や子どもを作る選択まで
内容はバラエィに富んでいます。

夫婦は各事項について、自分と配偶者が決められた仕事に
どれくらい関与・貢献していたか
評価をつけて行ってもらいました。

画像3

普通なら2人のことなので、お互いの割合に
関わらず合計は100%になるはずですよね。

しかし、結果は37組中27組の夫婦が評価の数値が超過しました。
つまり夫婦の両方、もしくは片方が
自分の貢献度合を過大評価していたのです。
項目ベースでみると、20項目のうち
16項目が過大評価の対象になっていました。

実に興味深いですね。

実験2

40名の男子学生にペアになってもらい
政府の委員会に出す禁煙政策のアイディアを
45分間議論してもらいます。

被験者は次の2つのグループにわかれます。

A:議論中に【自分が】貢献した
意見・アイディアを記録する

B:議論中に【相手が】貢献した
意見・アイディアを記録する

2~3日後、その記録をもとに
議論の各段階でどちらがアイディアの
完成に貢献し、議論の主導権を
握っていたか評価をしてもらいます。

その結果、【自分】の貢献を
記録していたAグループは
議論全体での
自分:他人の貢献を【89対72】
評価しました。

つまり、自分の方が【1.2倍】も議論の
進展に貢献していたと主張しているのです。

面白いことに【相手の】貢献を記録していた
Bグループは、相手の貢献を50%以下と
評価していました。

2. 相手に感謝することを真っ先に考えるぐらいで、ちょうどいい

いかがですか?

「自分の方が相手よりも優秀だ」
「自分の方が相手より頑張っている」
「成功は自分のおかげで、失敗は相手のせい」

人間は大なり小なりこうした
偏見をもっています。
これを「自己中心性バイアス」といいます。

あなたも経験があるかもしれません。
私も耳が痛いこともあります。

事態を能動的にコントロールしたいのは
人間の健全な本能です。
とはいえ、人の認識はどうしても
他人のすることよりも自分のしたことの方が
記憶に残ってしまいます。
そのために、こうしたバイアスが生まれるのです。

決して悪気も害意もありません。
だから、相手を責めることも
自分を恥じることもありません。

その代わり、真っ先に相手に感謝するところを
探す習慣をつけましょう。
そのくらいではじめてバランスがとれるのです。

そうすれば、いつのまにか
パートナーや仲間との関係性が
良くなることに気づかれるでしょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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