if-thenプランニング
何かを始めようとした時に誰もが必ず感じる恐怖心
「最初の一歩がどうしても踏み出せない」
夢実現するには特にかならずある問題です
「なんでもいいからやってごらん」とか、
「本気さが足りないよ」というのは楽です。
もちろん当人が誰よりも本気で
行動しようともがいています。
実は、そこには誰もが陥る感情の壁があるのです。
1. 目標を抱いたあとに、行動が止まる理由
20世紀後半、ニューヨーク大学の
ピーター・M・ゴルウィッツァーらは
夢(願望)実現には4つのステージがあると
提唱しました。
![](https://shineacademy.jp/wp-content/uploads/2021/02/if-then2-1024x674.png)
目標を立てることは第1段階にすぎません。
大切なのは、実行し続けることです。
しかし、そこで次の3つの問題が起きます。
問題1 【期待の壁】
初めから1度に沢山のことに手を出し過ぎてしまう。
逆に1つのことだけに集中し過ぎてしまう。
問題2 【固執の壁】
いつもの習慣に流され、
新しい行動を始めるきっかけを逃す。
問題3 【不安の壁】
好機が来ても、何をしていいか分からず
不安に任せて一歩踏み出せずにいる。
多くの方が経験している事かもしれません。
心理学者で音楽家のラヴェ・メータによれば
この3ついずれかの壁の前でたちすくむと
人は「恐怖」に襲われるといいます。
「恐怖」自体は大切な感情です。
それは、私達に一時停止をうながし
未知の危機に対する注意を
取り戻してくれます。
とはいえ、これは「生き残り」には
有用でも、未知にあえて飛び込む
挑戦や成長の場では足かせになります。
2002年のパシャル・シーランの研究論文では
自分にも他人にも不可欠な健康行動目標 ‘
(コンドームの使用、運動、がん検診)ですら
53%の人しか実行しませんでした。
大変な問題ですよね。
でも、ご安心ください。
2. 「どうしよう・・・」を「こうしよう!」に変えるイフゼンの力
実は、恐怖とは一言で表現できます。
![プレゼンテーション1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42802163/picture_pc_4da2cf16b24f52947e5636401327e328.jpg?width=800)
だからこそ、ここに一言付け加えます。
![プレゼンテーション1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42802415/picture_pc_20720f4e92523890daed076169dd06ae.jpg?width=800)
これをif-then(イフゼン)計画といいます。
具体的には次のような文章を作ります。
「もし状況Yに遭遇したら、
私は目標Xに到達するために
行動Zを開始します!」
目標は「○○したい」という
何(What)だけを述べています。
ここに、いつ(when)どこで(where)
どのように(how)を付け加えるのです。
すなわち、必要な行動とどの合図が
見えたらそれを行うかまで決めるのです。
これを実装意図といいます。
特定の状況が発生した場合に、それらの状況に対処するための事前に計画されたアプローチが追求されるという概念に基づいたビジネス戦略の一種です。
まるで自分に対する作戦指示書です。
このように細かく決めるとストレスになると
思う方もいるかもしれません。
逆です!
脳の認知機能が節約できるため、
まるで自動操縦のように
努力なく必要な行動が始められるのです。
突然の状況変化でブレることも減ります。
目覚まし時計の存在で安心して
眠れるのと同じです。
ビジネスにおいては、チームで取り組むプロジェクトには有効な活用法として取り入れられています。
具体的に解説します、少しお付き合いください。
最初のタスクは、プロジェクトの存続期間中の特定の時間に発生する可能性のある何かを定義し、それらのイベントに対して最も生産的な応答を提供するステップを決定することです。
応答には、多くの場合、遅延なく開始または実装できる明確な段階的なプロセスが含まれます。
よって最良の状況では、このアクティビティはプロジェクトまたはタスクの一部である日々のプロセスと組み合わせて実施でき、これらのプロセスを損なう恐れのある費用のかかる遅延を効果的に防ぐ事ができます。
これは、実装の意図が最初に「if」に対処することを意味します。
次のフェーズは、「いつ」、アクティビティのどの時点でそれらの状況が発生するかを定義する必要があります。
そして最後の段階では、プロセスの「その後」の部分を取り上げ、状況に対処して前進し続けるために行われるアクションを特定します。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42803156/picture_pc_13cadf32f4e65fd4ce5fe9c02595d3f3.jpg?width=800)
3. 脳のアラーム機能を活用しよう!
大事なことなのでもう一つ例をあげましょう。
1997年、同研究チームの実験です。
86名の学生ボランティアに、
クリスマス・イブをどう過ごしたかを
具体的に書いて提出してもらいます。
提出目安は、イブの2日後が目安です。
研究チームは、被験者を
2つのグループにわけました。
A if-then計画をたててもらう
時間・場所・方法を特定して
実行する未来をイメージした上で宣言してもらいます。
たとえば、「イブの翌日の朝食後すぐに(いつ)
居間の水槽前の椅子に座って書く(どこで・どのように)」
といった感じです。
B 特に提出期限以上の指示はしません。
結果はあきらかなものでした。
Aグループは【71%】が
期限を守っていたのに対し、
Bグループで守れた人は【32%】でした。
if-then計画のモデルはこの後も様々な場面で
研究実践されました。(本実験から2年後の
レポートですら、なんと94件の目標達成率の
向上記録が報告されています)
if-then(イフゼン)計画は
誰もが持つ脳のアラーム機能を活用する方法です。
ぜひ、あなたも今日から活用してみてください。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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